平成十六年度11月ノリ漁期日記

11月30日 残念だ、北西の風が強くはないが吹いていた。漁場まで行ったが波があるので引き返す。今日の摘み取る網は漁場の一番沖に当たる、少し短いノリだから摘んでも落ちてくる海苔が少ないと思い“断念”
11月29日 今日で1番ノリ終わり。短くなっていたが400枚弱伸びていた。明日から2番ノリを摘む。網の手入れが行き届いていると2次芽が出てくる。色さえ悪くならなければ何回でも摘むことが可能である。問題は、栄養塩濃度が下がらなければの話だ。平成7年以降2月に入るとDIN1μgat/L
以下に下がっている。原因は関電5号機6号機増設後毎年ノリの色が無くなっている。

 1月、2月は水温も下がりノリにとっては安定期である。その時期にノリの色が悪くなって売れないと言うことは、あってはいけない事だ。普通に考えると水温が低いときにノリの色が良くなって美味しいノリが獲れるのが普通だ。なぜ、水温が下がると色の良いノリが獲れるのか。
これは分解速度の問題である。アンモニア窒素が水温の低下で長い時間分解されづに漁場にたどり着く量が増えるからノリの色が良くなって、美味しい海苔が獲れる。だからこの時期にノリの色が悪くなってはいけない事である。

 密漁船はカゴを揚げて飛んで帰った。今日はカゴを入れていない。どうやらこのサイトを見ているように思う。
11月28日 水温18度 pH8.3 (少し正確ではありません)
昨日の西風でノリは切れて短くなっていた。西風前の3分の1の長さになっていた。明日は短いがノリを摘む予定です。明日で一番ノリの摘み取りは終わりになります。次は2番摘み取りに入る。

 また密漁船出没どうやらカゴを10個程度はめているようだ。明日も上げに来るのは間違いない。
今日も仕掛けて帰った。(写真を貼り付ける)今日来た時間はAM8時前後だったと思う。
場所は区画51号北西の角、西端のセットから2つ目と北から1つ目と2つ目の間に仕掛けた浮きがあった。10個ほど上げるだけだから少しの時間だ。すぐ揚げて帰る港はいつも妻鹿漁港だ。

11月27日 今日は昨日活性タンクに活かしたノリを製造去年は活かしておくとノリに艶がなくなったが今年は良く光っていた。昨年は使った海水が姫路市が打ち抜きの井戸を造ってこの海水を使ってくれと言ったから井戸の海水を使っていたのが原因だ。
 これについて少し説明を、私のノリ活性タンクの海水をくみ上げる地点から300メートル上流に飾磨雨水ポンプ場の野田川河港に排水口を造るため、姫路市下水局が水害対策目的で『迷惑をかけない』『被害が出たら弁償する』と言うから認めている。

 井戸の海水を使って昨年11月13日から12月27日までノリ製造をした。そのノリが艶が少し悪くなっていたものである。それによってノリの価格が低下被害が発生したので被害補償を申し出たが私の責任で使った海水だから、被害補償はできないと言ってきた。

 冗談ではない。昨年11月に工事に入るから、泥水が出る恐れがある。だからこの海水を使ってくれと言ってきたのは姫路市下水局だ。これは組合長も聞いている。どこに私の責任で使ったと言うのか?嘘は駄目だ。
 今日偶然にも私が姫路市から大金を貰っていると言う噂話を聞いた。冗談ではない一円のお金も貰っていない。それどころか大きな被害が出ている。このままでは済まさない。市長説明をしてもらうからな、お金の流れを嘘の塊だ・・・(写真上は建設中の排水口下は排水口と私の海水くみ上げ地が写っている写真)(サムネイル画像がうまくアップ出来ない後日直します。ごめん
11月26日 左の写真は今日二回目に海苔を摘みに行った時写しました。バリカン症に侵された網右は侵されていないところ。(27日は風が強いと天気予報で確認)摘んだ海苔は27日に製造するため、活性タンクに活かしておく。
11月25日 今日は悪い報告を二つ
 一つ目はバリカン症(海苔芽の流出ただし根っこの部分は残っている)写真はこの次に載せます。
11月10日以降単張りをした網に発生している。私だけではない。私のノリ網のセットより東側のセットは皆きていると聞いた。

 今日摘んだ海苔網は東側がバリカン症で思ったようには枚数がありませんでした。伸びていたのは西側だけでした。

 もう一つは、昨夜私のノリ網のセットに底引き網船が入り込みノリ網やロープを切断今日はその修理に追われた一日でした。
左の写真は、切断されている状態と切断されたノリ網、ロープ揚げた後修理張り替えたノリ網です。
11月24日 水温測定せず。今日摘んだ所は400枚余り伸びていた。

 二枚の写真は明日摘む予定のノリ網これは500枚は伸びていると思う。黒そうに見えるが一色足りない。栄養塩類がDIN5〜7μgat/Lになっても、アンモニア態窒素が少ないから黒味が足りない。
 よその漁場と比べてもこれほど赤いものは無い。
関電が増設するまでは、色の黒いものが取れていた漁場である。
 姫路市民約50万人分の窒素、燐が出ている。終末下水処理場からは一Lあたり全窒素17mgもの窒素が出ている。このほとんどがアンモニア態窒素である。『色の落ちる漁場ではない。全て関電だ電気は環境にやさしい?』とんでもないこれ以上嘘を重ねるな関電
11月23日 水温18.6度(+1.8) pH8.26
今日は昨日と違い、一枚あたり約300枚ほど伸びていた。 昨日のセットは一番沖にあった今日は500メートル丘にあるセットを摘む、沖ほど波が高かったと言う事になる。

二枚目の写真は摘んだノリを運搬船に積み込んだ写真です。(ちょっと暗いかな?)
11月22日 神様はいなかった。やはり西風でノリが切れていた。前日は取りやめ、今日初摘み予定では一枚あたり平均350枚は伸びていたと思うが、今日摘むと150枚が取れなかった。
おまけに、ノリの葉体に「タビラリア」が多く確認されると報告があった。最悪だ。
中国のノリが来年には入ってくると言うのに。
11月20日 おかげさまで、明日からノリの製造に入る予定です。今日は沖には出ていません。
午後から西風が心配になる程度の季節風が吹きノリ芽が波により切れているかもしれない。とりあえず摘みに行く、切れていたら摘まずに帰る予定で行く。
11月19日 今日は水温測定無し。前日の雨によるクロラミン被害は確認されず。今年は区画51号漁場西側に網を張っている関係被害は少ない年に当たっている。
 数日前に密漁船の写真をアップしたがこれに付いて少し説明を、この船には漁船登録が無い船であった。それなのにカゴ漁をしていた。
● 道具を持って漁をする行為は許可が要る。
● 許可を受けるには漁業組合に加入しなければ受けられない。当然漁船登録も。
 以上の理由だ。それも私のノリ網のすぐそばで4日間連続で来ていた。網を張っているときにも来ていた。大きな声で携帯電話をかけていた。話し声まで聞こえた。『今カゴを揚げている所だ』まで聞こえた。近頃このようなシロートさんが増えている。この船はまだましなほうだ、刺し網漁をしていた時網を入れて1時間ぐらいで揚げにいくと先回りされてすでに揚げられた後、何もかかっていない。
 魚が少なくなっているは価格が下がっているは海苔は色落ちで売れないのに、こんな被害まで・・・
ぼやいても仕方が無いか
11月18日 水温19.2度 pH8.27
今日ノリ研から情報が入った。
水温19.2〜19.8度
栄養塩 5〜7
 今日は雨少し冷たい。この天候はモノクロラミンが漁場に流れ着く条件が揃っている。流れなければ良いが、(水温が少し高いかも)
 二枚の写真は8日に単張りに展開したノリ網これぐらい伸びると摘み採りができる長さになっている。右側の写真は少しハゲたノリ網これがもう少し伸びたら摘む予定。
11月17日 水温19.8度 pH8.3
今日やっと張り込み完了、昨日も午後には西風が強く吹いた。ため今日まで張り込み作業が延びた。
 写真真ん中は、昨日お昼ごろの海況
右端の写真は、余ったノリ網を冷凍庫に格納するために陸揚げ途中の写真、私一人で上げるのには、ぎりぎりの重さです。(5枚重ね)陸揚げには危険が伴います。
11月15日 水温19.2度 pH8.27
今日の予定作業は早引け明日に持ち越し写真真ん中は、8日に張った網少し伸びてきた感じ。
 右端の写真は密漁のボート、どうやらアナゴ獲りのカゴを仕掛けているようだ数日来ている9時から10時頃に揚げている。
11月14日 水温20度 pH 8.31 今日のノリ網の張り込み作業は予定どうり進む、後一日はかかる見込みだが、天気が悪そう。

葉態状況は、伸びが良くなっているように思う。その代わり短いノリ芽が珪藻に巻かれ出した。このようになるのは、育成の失敗だ。
11月12日 水温20.3度 pH8.23 今日は今までの海と少し違っていた。海水の透明度がよかった。南の風がプランクトンをどこかに持って行ってくれたように思う、入れ替わったかもしれない。

今日もノリ網の張り込みに行ったが、西風が吹いてきたので作業中断早引けする、後二日ほどで終了するがここに来て天気が悪い風が吹くと張り込み作業は出来ない。
11月11日 水温20度 pH8.27 昨夜は南の風が強く吹いた。この風は吹いてもらいたくない風だ。近年この風が吹くと、タビラリアが発生しやすくなる、これに犯されると商品価値が大きく下がる。東部析水苑から「クロラミン類」関電から「低栄養塩」このような漁場でどうやってノリを獲れば良いのか
。「頭が痛い」
少し良い話があった。このホームページは検索にかけていないが、見た下さった方から毎日見ていると言ってメールが来た。このページの公開は、未だ先になりそう仕上げるには時間が必要だ。公開といっても、送りつけ専門の予定だ。関電が気付いた時はかなり広がっていると思う。
11月10日 水温20.5度 pH8.31ここ4日間無風状態が続いていました。プランクトンも増えそうで増えません。今日はかなり海水の色は綺麗そうに見えていました。

単張りに展開中のノリ網の写真白く見えている糸は冷凍とゴミでハゲた後です。もっと酷いハゲた網も張っています。それと鴨の飛来で帰りには私の網から追っ払って帰ります。
11月9日 水温測定なし今日もノリの色は悪い。おまけに、鴨の襲来こいつはノリ芽を捕食する。幅の広いくちばしで、凄いて食べるようだ。今年の数は少し多いように思う。
11月8日 水温測定なし、ノリの色が悪かった。今日は珍しいお客さんが漁場に見えた。ノリ研の所長さんが直接船を操船していた。先日ノリ芽(親芽)が流れた事を電話で話しをしていたから心配をして見に来られたそうだ。

ゴミで擦れた痕もハゲているが親芽が流れた跡もハゲている。
11月7日 水温20.9 pH8.37 今日から単張りに入った。今年の種網は、はっきり言って悪い。
その内写真を撮ってくる。
11月6日 水温21.5度 pH8.3 今日ノリ研からファックスが組合に入った。それによると植物プランクトンのデータも入っていた。

写真に取り込んで貼り付けた。プランクトンの種類はコシノディスクスこの沖が一番多いpHが高いのはプランクトンのせいだ、測定器の故障ではなかった。

右側の写真はファックスの全体図とプランクトンの部分を拡大しています。
11月5日 水温21.5(何時もAM10時ごろ測定しているが、今日はPM2時の測定、その分0.5度の違いがあります。)pH 8.32 少し高いように思う測定器が狂っているのか?

今日ノリ研からデータが入った。水温20.2〜21.2度 栄養塩濃度 地方5.7μgat/L 沖8.5μgat/L になっている。植物プランクトンはかなり居るように思うが食いつぶしていないらしい。
水温20.2度 pH 8.25 今日は朝から西波がある風が吹いてくるのは時間の問題だ。

網を展開する予定だったが、干出だけに変更思ったより早めに吹いてきた。
まだ乾いていないがおろす。
 右側の写真はノリ芽が出ている写真幼芽の長さは5ミリから10ミリ程度した網はノリ芽が出ていない。台風で再冷凍したから脱落した可能性がありそうだ。反省
 
水温21.5度(+1.8度ノリ研の温度計との差) pH 8.31

右側の写真はセットいれ最後のアンカーを入れるところ、今日ノリ研がノリ芽の検査を行うと言うので、一筏二本の網目を切って帰る9本、特に薄いものを。
 夜に入ってノリ研から電話が入る。ノリがいないと言ってきた。やはり居なかったようだ。心配して電話をかけてくれたようだ
11月1日 水温は測らず。今日は西の風、この風は陸からのクロラミン混ざりの水は流れてこないから、ノリには快適な水である。(ノリ流出被害は無い)

少し西波がある。セットの碇を入れる作業は途中で中止明日になる。
今月3日から、単張りの予定だったが、かなり先に伸びることになる。ゴミの被害でノリ芽がすれて流出した所が目立つ。それと芽つきの少ない網がめだつ。(写真は波に揺られるノリ網)